年賀状は続くと楽しくなる

ずっと好きだった僕の突然の告白に彼女はとても驚いたそしてどうしたらいいのかわからないような顔をして手袋をつけた両手で顔を覆いながら遅いよと声を詰まらせた公園から彼女の家へ向かう途中で彼女はポツリポツリと僕に婚約のことを話してくれた。
元旦の朝町に並ぶ家々は新しい年の始まりを迎える喜びに包まれている透き通った日の光に照らされる街は時間が止まったようだった。
僕たち二人はその中を昔と同じように並んで歩いたあれから長い月日が流れた結婚してからも彼女との年賀状のやり取りは続いているもう送らなくていいよと僕は言ったけれど彼女はこの年賀状は特別だからと僕に年賀状送り続けた。
今年の年賀状には赤ん坊を抱いた彼女の写真がプリントされているそしてその横にこの可愛い子は誰に似たでしょうともはやなぞなぞですらない1文が添えられていた。
僕はあらかじめ用意しておいた返信用の年賀状10鳥回答を書き込んだ答え君とそれからもちろん僕にも。